【MHW】100時間以上プレイしたモンハン復帰勢がモンハンワールドをガチ評価

モンスターハンターシリーズですが、最初はプレステのソフトとして、据え置き型のゲーム機で発売された後、PSPという携帯ゲーム機で爆発的な人気を呼び、その後任天堂の3DSやWiiといった機種やPCでのオンラインゲームを経て、今回PS4に帰って来たという感覚が私にはあります。

個人的な趣向として、PSシリーズでのモンハンの操作感に慣れている節があって、Wiiでのソフトも遊んだことがあるのですが、任天堂で後継作を出した際には、正直なところ”裏切られた”感がありました。

今作のモンスターハンターワールドはPS4で発売されるということで、喜んで買ったというワケです。一番やり込んだのだのは2ndGや3rdなので、復帰勢が語る、過去シリーズとの比較という視点がメインになってくるかと思われます。

モンハンワールドの特徴

ストーリーやグラフィック

モンハンシリーズには、毎回一応ストーリーがある訳ですが、今作は「特にストーリーやグラフィックに力を入れているな」という感覚がありました。

キャラクターメイキングは過去作の中でも自由度の高さは抜きに出て高く、とても細かい部分までこだわって作りこめる様になっています。フィールド上で作りこんだものが全て細かく描写されているかと言われれば、そうではないですが、ストーリー上で差し込まれるムービーなどでは、綺麗に作りこんだキャラクターが写されていて感心しました。

ストーリー自体は”強いモンスターが生態系を変えている”というモンハンにありがちな”異変”がメインなのですが、きっちりと緩急をつけて、過去作のキャラクターなどを盛り込んで練られているので、楽しみながら進めることが出来ます。

ひとつ違和感があるのが、キャラクターをサポートしてくれる受付嬢がひたすら「相棒!」って連呼する点です。別に一緒に戦ってくれるワケでもないのに、ムービーの度に「相棒!相棒!」とうるさいのです。私の相棒はおともアイルーだ!

難易度について

難易度に関しては、ほど良く調整されている感じがしています。ただ、この記事を書いている時点ではG級は登場していませんので、そこまで苦戦する敵は多くなく、過去作もやり込んでいる様なプレイヤーにとっては物足りない難易度である可能性も否めません。

強化個体(歴戦の個体)という他のモンスター少し強いモンスターは存在するのですが、一部のモンスターを除いて、G級ラージャンの様な恐怖感は無いです。

私のような復帰勢にとってもいい感じのスタートを切れる感じになっていて、新規プレイヤーを獲得していくにはちょうど良い難易度です。ストーリーでも無理なくステップアップしていけるような段階を踏んで進められる感じになっています。

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マルチプレイについて

今作では、集会場を介して自由にオンラインでマルチプレイが出来るようになっています。PS4でマルチプレイをするためには、PS plusという有料サービスに加入する必要があるのですが、年間でも約5000円ほどなので、ゲーム好きの方は加入して損はないと思います。

マルチプレイ自体は、自分で選んでメンバーを集めることも可能ですし、”おまかせ”で適当にパーティーを組むことが出来るので、過去作より格段にマルチプレイの敷居が低くなっている印象です。

また、クエストへの途中参加が可能な仕様になっていて、クエストの途中でマルチプレイに切り替えたりすることも可能なので、気軽にマルチプレイで遊べるし、お助けを呼びやすい環境になっています。

集会場の環境設定で何も変更しないと、海外のプレイヤーともマッチングするので、夜中や昼間でも過疎になることが無いのも特徴です。

やりこみ要素について

モンハンと言えば、エンディングまでがチュートリアルだと言われるほど、やり込み要素にハマる人が多いのも特徴ですが、代表的なやり込みといえば”お守り掘り”などが挙げられると思います。

今作でも”装飾品(珠)”と言うかたちで似たようなやり込み要素があり、採掘ではなく、特定のクエストでのクリア報酬となっています。また、装飾品(珠)とは別に「カスタム強化」というやり込み要素もあり、長く遊べる作品になっています。

【MHW】カスタム強化をする為の方法とは?今作のやり込み要素を解説【モンハンワールド】

操作性について

私自身はPSでの操作や視点移動にも慣れているので、かなり快適に操作できています。任天堂の機種で採用されていた、ボタンを押すと大型モンスターを正面に捕らえてくれる様な便利な視点操作方法も採用されているので、そちらで慣れている方にとっても操作しやすいのではないかと思います。

アイテムの使用については、ショートカットが用意されていて、あらかじめ登録しておけば、アイテム欄をクルクルとしなくても、簡単に色々なアイテムを使えるのが便利です。

また、スリンガーというアイテムを投げる機能が別途用意されていて、敵が落とす特殊な効果を持つ”石”や閃光玉・音爆弾などもこのスリンガーで投げる様になっています。

最初は慣れないかもしれませんが、ショートカットもスリンガーも使い始めると快適です。

据え置き型ゲーム機なので、画面も大きいですし、新しく用意された機能と合わせて評価しても、シリーズの中でもかなり操作性は良いと思います。

オープンワールド

また、モンハンワールドの1つの特徴として、マップの中がシームレスになっていることが挙げられます。従来のモンハンでは、エリアが分割されていて、エリア移動する際に毎回ロードが挟まっているのが定番でした。

今作ではオープンワールドになっていて、ロードなしで全てのエリアに移動可能です。エリアチェンジ後のモンスターの攻撃で吹っ飛ばされ、エリアを戻されてイライラするような”モンハンあるある”がなくなったのはある意味で寂しいですが、快適です。

痕跡・導蟲

ただ、今作で導入された”痕跡”のシステムは賛否両論で、私としても結構面倒な要素だと感じています。痕跡のシステムとは、フィールド上に大型モンスターが痕跡を残すようになっていて、それを回収することで、導蟲がモンスターへ誘導してくれるというシステムです。

他にも痕跡を集めることで、新しくクエストを発見することが出来たりもするので、ワリと重要な要素なのですが、いちいち探さなければいけないのが、結構面倒です。

痕跡を回収してモンスターへの理解度を高めていくと、1つ痕跡を集めただけでモンスターへ誘導してくれるようになったりするのですが、その1つを探すのが面倒だったりするので、わたし的にはあまり必要なかった要素だなと思っています。

ただ、フィールド自体が結構高低差があるので、この導蟲が無いと、行きたい場所になかなかたどり着けないということもあり、導蟲システム自体は有用です。

逆に言えば、導蟲に頼ってしまい、マップの構造をいつまで経っても覚えないので、私自身100時間プレイしても、イマイチ構造を覚え切れていないマップが多々あります。

アイテム回収

回復薬の材料になるアオキノコや閃光弾の材料になる光虫など、過去のモンハンシリーズでは、マップ上でゴソゴソとして時間をかけて回収していたと思うのですが、今作は該当箇所で○ボタンを押すだけで一瞬のうちに回収が可能です。

ただ、特産品・骨塚・鉱石の回収は従来の様に採取の動作が必要になっています。

鉱石なんかは掘っているときのドキドキ感がありますが、調合用の素材の回収は作業感が強かったので、サクッと集められるのはとても便利で良いシステムだなと感じています。

拠点内の配置

モンスターハンターシリーズで一番多くの時間を過ごすのが「拠点」です。拠点の中での各要素の配置がそのシリーズの”良さ”というか”快適さ”を反映すると思うのですが、今作をやり込んでみて、この拠点の配置はいまいちだと感じています。

モンハンワールドの拠点は海上に作られた仮設設備という雰囲気なのですが、4階建てになっていて、1階は主にアイテムの売買やモンスターの報告・キャラクター同士の会話がメインのフロアになっています。2階は武器・防具を扱う工房、3階は食事場、4階はマルチプレイ用の集会場になっています。

拠点にはリフトがあるので、そのリフトを使うことで、時間を短縮してそれぞれのフロアにたどり着ける様に工夫がされているという感じですね。

マルチプレイに関しては、4階の集会場にいちいち移動しなくても、クエストボードから受注可能なので、不満は無いのですが、私が不満に思ったのは食事場の遠さです。

モンハンシリーズを遊んだことがある方なら分かると思いますが、クエストにいく前には必ず食事をしてステータスアップした状態にします。なので、食事場が近いことが快適さに繋がると個人的には思っているのですが、クエストから戻されるのが、1階のわりとリフトから遠い位置なので、毎回食事場に移動するのが結構面倒です。

ただ、既に今作を少しプレイした方なら私の言うことに2つほどツッコミがあると思います。

①食事はフィールド上のキャンプでも出来るからそちらで済ませば良いのでは?

確かに食事はクエストに入った後でも、キャンプですることが出来ます。ただ、近作の仕様として、クエストの開始場所がキャンプではないことが結構な確率(体感では20%程度)であります。移動用の翼竜がキャラを落としてしまうという設定らしいですけど…。

フィールド上でマップを開いてキャンプを選択すればすぐにキャンプに移動できるのは便利な仕様ですが、この操作をするのが更に面倒だというのが、拠点で食事をしておきたい理由です。

②クエスト終了後に拠点に戻らず、キャンプから受注すれば良いのでは?

今作では、クエストを達成した後に、拠点に戻るかキャンプに戻って探索モードに切り替えるか選ぶことが出来ます。なので、拠点に戻らずにキャンプを選択すれば、食事とクエストの受注が比較的スムーズにこなせるのは間違いありません。

ただ、バウンティの報告(様々な依頼を達成するとアイテムが手に入る)という要素があり、わりとこまめに拠点で報告をしたいという事情があります。また、ストーリーを進めている段階だと、拠点で会話することも必要なため、やはり拠点に帰るのが定石かと思います。

以上の事を踏まえて、やはり拠点の中の配置は微妙だなと思い、拠点の1階に食事場も作るべきだったのではないかと感じている次第です。

全体的な評価・評判

モンスターハンターワールドについて、過去作と比較して色々と言ってきたワケですが、世間の評判も高く、私の中での評価はかなり高いです。

携帯ゲーム機特有の、仲間内で集まってワイワイやるということは出来なくなりましたが、その分時間帯を選ばずにオンラインで楽しめる今作は、大人向きのモンハンだと思っています。

過去作をやっていた私の様な人も、モンハンワールドをやってみようという方は多いと思うので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。